郷土菓子、いとをかし・・・。

気になった地方の郷土菓子(&おもしろそうなお菓子)を身近な食材で作ってみよう!にこのすけが作ってみたレシピ等の紹介ブログです。

”あんこ”って万能!柚子香る『松山タルト』いかがです?

郷土菓子、第4弾は『松山タルト』(愛媛タルトとも。)

愛媛県松山市)の郷土菓子。カステラ生地に柚子入りのあんを巻いた ロールケーキ状のお菓子です。

《一六タルト》が有名ですね。

ポルトガル船がもってきた、カステラの中にジャムを巻き込んだ『タルト』と言う南蛮菓子に魅了された松山藩主が 長崎から製法を持ちかえり四国特産の柚子をアクセントに作ったお菓子だそうです。明治以降に松山の菓子職人に技術が広がり松山を代表するお菓子になったとのこと。

 

一見 洋菓子のような和菓子。

あんこに おろした柚子皮がタップリ入っているので 和を感じるお菓子なんです。

『松山タルト』 うん、イメージはできました!

あんこを入れるのでスフレっぽい柔らかい生地よりしっとりでフワっと感のあるしっかりめの生地が良さそうです。

今回は適度な分量で作りたかったので「ちぎりパンの型」を使います。(だいたい20×20くらいでしょうか。)

最初はシンプルな材料で。

生地はたまご・砂糖・小麦粉。中身は市販のこしあん・柚子(今の時期は青柚子しかなかったー。)・お水。

生地は共立てで。40度くらいの湯煎で泡立てます。

レッツ クッキング〜!

できあがりはこんな感じー。

割れた~(>_<) 失敗!!

いやー。イマイチですねー。巻く時に割れちゃいました。ちょっと厚すぎたのかも。そして 生地がしっかりしすぎてしなやかさ不足が原因だと思われますー。すごくボソってる〜。

中のあんこは柚子の香りが効いていて美味しくできているので生地を見直しましょう。

めげずに 再度 レッツ クッキング!!

粉の配合を変えたり温度や混ぜ方に気をつけたり・・・何度か作った結果 一番おいしくできたレシピを紹介します。

 

松山タルト レシピ 20cm×20cmくらいの型

材料

・たまご2コ(室温に戻す

・砂糖(にこのすけはきび糖35g+ホワイトラカント10g)

・小麦粉35g・上新粉15g (合わせて50g)

・水 大さじ1

こしあん(市販)200g (たっぷり目です)

・水40g

・おろした柚子皮4g (青でも黄でも)

作り方

生地部分

① オーブン170度に予熱。

② 型にクッキングペーパーを敷いておく。

③ 常温に戻したたまごを40度程度で湯煎しながら泡立てる。温めすぎるとボソボソになりやすいので人肌になったら湯煎を外しましょう。

しっかり跡が残るまで泡立てましょう。(電動ハンドミキサーが断然”楽”です!!)

このくらいね!!

④ 水を大さじ1いれてサっと混ぜる。

⑤ ふるった小麦粉と上新粉を一気に入れ、泡を消さないように ゴムベラに持ちかえて切るように混ぜる。(底から回すように混ぜます。ツヤが出るまで混ぜましょう。)

⑥ 型に入れる→型をトントン軽く落として空気を抜きます。

⑦ オーブンにいれて170度で7~8分焼く。(目安です。ご家庭のオーブンにあわせてください。)竹串で刺してついてこなければ焼きあがり!

⑧しっとりした生地になるように ラップで覆って休ませる。

こんな風にね。

あんこ部分

①  柚子の皮をおろす。4g程度。 青柚子・黄柚子どちらでも大丈夫です。

② 鍋にこしあん200gと水40ccをいれて弱火で焦がさないようにちょうど良い固さまで練る。(固すぎると塗りにくい。そして冷めると思ったより固くなるので気をつけて!

③  火を消したらおろした柚子皮を入れて混ぜる→冷ます。

こんな感じです。

巻きますよ~。

① クッキングペーパーに焼き目を上にして生地を置きます。

② 手前から1cm刻みに軽く切り目を入れておきましょう。

  

③ あんを塗っていきます。奥を薄めにね。(あんの量はよくばりすぎないように。(ー ー;)にこのすけは欲張りすぎちゃいました。)

④ クッキングペーパーを持ち上げるようにして 手前からゆっくりと巻いていきます。

⑤ 巻き終わったら ラップでしっかり巻いてとじ目を下にして冷蔵庫で休ませます。

ラップを巻きました~。

⑥ 生地が落ち着いたら 切ってみましょう。

うわ~。あんこ多いなぁ。(´艸`*)  欲張りすぎちゃいましたね。

 

今回の「松山タルト」、思っていた食感の生地が焼けるまでけっこう時間がかかってしまいました。(´-ω-`) あんに合う生地って難しい~。

 

何度も焼いて食べていたら 柚子あんにちょっと飽きてしまって はっさく(ドライフルーツ)を細かく切って あんに混ぜてみました~。

まあまあおいしかったのですが、やっぱり生の柚子の皮とは違ってドライフルーツは噛まないと 香りがしないんですよね。(;´д`)

次に柚子皮以外で作るなら おろしたレモンの皮を使ってみようと思っています。きっといい香りのタルトができるんじゃないかな。

 

生クリームたっぷりのロールケーキも魅力的だけど 和テイストの松山タルトもなかなかおいしい。

爽やかな柚子の香りにホっとします。(〃ω〃)

ぜひ 作ってみて欲しいなぁ。

 

 

 それでは今回はこのへんで~。

 最後までお読みいただきありがとうございました。<m(__)m>

 

 

にこのすけの一口メモ

青柚子・黄柚子ってどう違う?

木の種類が違うわけではないんです。違うのは収穫時期。

青柚子は初夏くらいから店頭に並ぶ若い実です。対して黄柚子は11月頃から出回る熟した柚子の実。収穫後から貯蔵され春まで店頭に並びます。

青柚子は果汁は少なめですが 爽やかな香りが特長。主に皮の部分を使います。柚子胡椒に使われるのはコッチの柚子です。

黄柚子は果汁たっぷり~。香りもみなさんご存じの良い匂い。果汁も皮も(彩りにも!)柚子湯・柚子釜・柚子茶・ゆずポン酢・・・いろいろ使えてお役立ち!